ドラマ『エルピス〜希望、あるいは災い〜』最終回は、巨大な力になすすべのない拓朗(眞栄田郷敦)と、一度は諦めかけた恵那(長澤まさみ)。2人が出した答えとは?はたして、真実は明らかにされるのか!?
この記事は、エルピス最終回の感想とネタバレあらすじをお伝えします。
エルピス最終回のあらすじ
ドラマ『エルピス〜希望、あるいは災い〜』最終回のあらすじは、番組ホームページより引用してお伝えします。
最終回のあらすじ
大門亨が死んだ。大門副総理(山路和弘)の娘である妻と離婚し、事務所も退職し身ひとつになった亨が命を懸けて、大門に対するレイプ事件“もみ消し”疑惑を告発しようとしていたことを知る拓朗(眞栄田郷敦)は、その死の意味を理解し、言葉を失う。
一方の村井(岡部たかし)は、亨の正義を踏みにじり、自らの保身のため、身内の死をもってすべてに終止符を打とうとする大門のやり方、さらに、権力という名の悪から目をそらし、平然と報道を続けるマスコミのあり方に怒りを爆発させる。
『ニュース8』のスタジオに殴り込んできた村井のただならぬ様子を見た恵那(長澤まさみ)は、その真意を知りたいと、拓朗の元を訪ねる。しかし、亨を死に追いやったことに責任を感じ、かつての村井の忠告の意味を嫌というほど思い知らされた拓朗は、恵那の言葉に虚無感といら立ちを覚え、今度こそ、この一件から手を引くと宣言する。深い失意と恐怖に襲われる拓朗の言葉に、恵那が出した答えは…!?
何度打ちのめされても立ち上がってきた拓朗ですが、今度ばかりはそう簡単にはいかないようですね。
一方の恵那は村井の怒りを目の当たりにし、改めて思うことがあるようです。
はたして、2人はどんな決断を下すのか?
そして、物語はどんな結末を迎えるのか・・・!?
ドラマ『エルピス〜希望、あるいは災い〜』最終回は、2022年12月26日(月)よる10時から放送予定です!どうぞお楽しみに〜〜!!
☆第9話の振り返りは、こちらからどうぞ。
エルピス最終回のネタバレと感想
エルピス最終回のネタバレ
恵那(長澤まさみ)が好きだった緊張感とプライドでできていたはずのNEWS8のスタジオ現場。ところが、村井(岡部たかし)の乱入事件によって、本当は壊れてしまえばいいという彼女の奥底にあった思いが吹き出してしまう・・・。
虚ろな目をした拓朗(眞栄田郷敦)は、しつこく鳴り響くインターホンに向かうと、自宅の玄関前に恵那の姿が。お兄ちゃんは今いませんと居留守を演じる拓朗だったが、一人っ子であることを知っていた恵那に見破られしまい、部屋に通すことに。
恵那は、昨夜、村井がスタジオに殴り込んできたことを明かし、大門と何か関係があるのではと尋ねる。
知ってどうするのか?どうせ聴くだけ聞いて、正義っぽいことをした気分になりたいんだろうと言いよる拓郎に、恵那は村井は入社時からNEWS8のディレクターで10年間共にしたと語り始めた。
村井は口も態度も悪く、嫌いなところも沢山あったが、報道人としては尊敬できる先輩だった。損得無しに報道という仕事を真っ当に果たそうと、いつも必死に格闘していたと。
そんな村井が、誰よりも大事にしていたはずのスタジオで見せた醜態。
恵那は拓朗が自分を信じられないことも、自分に何の力もないことはわかっているが、逃げるわけはいかない。何があったのか教えて下さいと頭を下げた。
すると拓朗は、大門副総理のレイプ事件もみ消し疑惑を告発した、娘婿で秘書だった亨のインタビュー映像を見せる。そして、亨を死に追いやった責任を感じ、かつての村井に忠告されたことの意味を思い知らされたと明かす。
自殺の原因は拓朗のせいではないという恵那に、亨は自殺ではなく大門が自殺と見せかけて消したと思う。いずれにせよ原因を作ったのは自分で、自分の負けだ。勝てるはずがないこの件から降りると言う。
恵那は本当にこのままでいいの?自分ならそんな酷いことに負けながら生きてはいけない。いらないならこのスクープは自分がもらうと資料をかき集める。
拓朗はマジで殺されますよと止めようとするが、何で殺されなきゃいけないのよ!と憤る恵那。自分の仕事がしたいだけ。理不尽な世の中で自分の心の中の大切なものを押し殺したままで生きてはいけない。希望がどこにもないと声を荒げる。
2人が揉み合っていると、そのはずみでボイスレコーダーが弾き飛ばされてしまう。慌てて拾い上げた恵那は、壊れていないか確認すると、先ほどのインタビューの続きが流れた。
それは「今僕は、少しだけ神様に感謝した。岸本さんという人に預けることができたことは、真っ暗闇の中に一筋、細い光がさしたような気持ちだ」と話す亨の穏やかな声だった。
その言葉に、恵那は希望って誰かを信じられることなんだと話し、拓郎がいたから今までやってこれたと感謝を伝えた。
全てが吹っ切れた恵那は、もう二度と希望がないとは言わないと心に誓い、拓朗のスクープした亨の証言映像をニュース8のトップ記事で取り上げると宣言する。
恵那の本気の決意に、止めることはできないと判断した滝川(三浦貴大)は、斎藤(鈴木亮平)に助けを求めた。
急いで駆けつけてきた斎藤は、本番前のスタジオで、10分だけと言ってスタッフ全員に外に出てもらい、恵那を説得し始める。
恵那のやろうとしていることは、国を揺るがす大スクープで、国民の生活さえ脅かすことになる。この国の副総理である大門が失脚するとなれば、国際的な信用を失い、国家的な悲劇が起こりうるかもしれない。恵那1人が辞職すれば済む話ではなく、簡単に切れるカードではないと言う。
しかし、恵那は言っていることは理解できるが、すでにこの国の司法は危機的状況。知らせないというカードを切ることで起こりうる責任を負えるのか?それが最善のカードとは言えないと伝える。
斎藤は確かに最善のカードとは言えないが、それでも今はその方がマシ。だから時間をくれないか。信じられないかもしれないが、これだけは約束する。俺に然るべき力がついた時には、君の言ったことに必ず答えてみせる。より建設的でより有効な方法を必ず見出してみせると訴えたのだ。
すると恵那は交換条件として、連続殺人犯の本城彰(永山瑛太)を逮捕させてほしいともちかける。今後一切、報道や警察が逮捕することを邪魔しないで。これ以上事件とは無関係な情報で、捜査が歪められることは許されないからと。
斎藤はすぐに電話で状況を報告し、確認を取ると、今夜報道するようにと伝える。ただし、大門と本城の父親との関係はオフレコで。明日まで待つと、君は事故か病気で出れなくなると告げる。そして恵那に握手を求め、その手をしっかりと握りしめた。
事態が急変し、恵那は急いで拓朗に電話する。
すると太陽テレビのロビーにいた拓朗から、以前ボツになった本城彰真犯人説の証拠VTRを受け取り、今からトップニュースで報道すると話し、関係者に連絡するように伝えた。
拓朗から連絡を受けた、チェリー(三浦透子)や八頭尾山の被害者遺族、弁護士の木村(六角精児)、首都新聞の記者・佐々岡(池津祥子)らが注目する中、恵那はNEWS8で連続殺人犯の真犯人について、淡々と説明を始める。
その後、何とか放送を終えた恵那は急いでスタジオを飛び出し、待っていた拓朗と村井の行きつけの食堂へ。お腹が空いたと大盛りの牛丼を美味しそうに頬張ると、何とかなりそうな気がしてきたと少し安堵したような表情を浮かべる。
すると、ガラガラと店の戸が開いて、思わず振り返った2人に笑みが溢れた。
後日、松本元死刑囚の冤罪が証明され、この件をきっかけに、大門は佐々岡らマスコミの追及を受けることに。
チェリーは釈放された松本のためにカレーを作って振る舞う。そして、苺のショートケーキをかみしめながら、目には涙が溢れた。
一方、拓朗は村井が立ち上げた映像企画会社で、相変わらず尻を叩かれながら現場を走り回っている。
恵那に何をしたいか尋ねられ、正しいことをしたいと答えた拓朗は、この世に善玉とか悪玉とか本当に正しいことなんてない。代わりに夢を見ることにしようと言われたと話す。
だが、拓朗には、まだどんな夢を見ていいのかわからないでいる。
そして恵那は、今夜も報道番組のメインキャスターとしてカメラの前に立つ。
「真実を真っ直ぐに伝えるNEWS8です」とあいさつする恵那の表情は、決して希望を諦めないといった自信に満ち溢れていた。
おしまい。
エルピス最終回の感想
ついに真実が明らかになり、松本元死刑囚の冤罪をはらすことができました。
ですが、さすがに巨悪の根源を断つことはできませんでしたね。
それでも、冤罪事件が解決されたことで、一筋の希望に繋がったのではないでしょうか?
恵那や拓朗にとっても、多くの挫折を繰り返しながらも、以前よりはるかに強い精神力を身につけることができました。
今後また打ちのめされることがあったとしても、信じる人がいることで諦めずに前を向いて進んで行く糧になることでしょう。
このドラマは実際にあった事件をもとに作られていますが、単なる冤罪をテーマにしたものではなく、メディアなど報道のあり方や様々な権力に忖度するものに対し、一石を投じたのではないでしょうか?
確かに何が正しいと言い切れないこともあるとは思います。しかし、事実がねじ曲げられ、真実が隠されてしまうことはあってはならないことです。
いつか恵那や拓朗、斎藤のような志しを持った人たちが、少しでもいい世の中になるように変えていってくれることを願いたいものです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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