フジテレビ系列・月9ドラマ『イチケイのカラス』は毎週月曜夜9時から放送中です。
第10話は6月7日放送の予定です。
ドラマのあらすじやネタバレ感想についてお伝えします。
『イチケイのカラス』第10話のあらすじ
『イチケイのカラス』第10話のあらすじについてお伝えします。
みちお(竹内豊)は、弁護士時代の同僚でもある青山(板谷由夏)と、彼女の母親の多恵(銀粉蝶)に会いに行く。愛犬みちこの弟妹が生まれたからだった。帰り道、青山は、独立して事務所を立ち上げるにあたって、得意の企業法務だけではなく国選弁護もやっていくつもりだとみちおに告げる。青山は、その国選弁護である案件を担当するため、イチケイに通うことになると続けた。
明くる日、駒沢(小日向文雄)は、レアケースの案件が上がってきたので合議制で審議する、とみちおや坂間(黒木華)たちに伝える。それは傷害事件だったが、被告人が『名無しの権兵衛』なのだと言う。青山が弁護人を引き受けた案件だった。
第一回公判。どこか飄々とした雰囲気を持つ被告人(板尾創路)は、名前はもちろん、自らの素性を明かすことを拒む。事件は、当時17歳だった被害者の朝倉純(小野寺晃良)の胸部を工具で殴打し、ケガをさせたと言うものだ。
この事件の背景にあるのが、路上生活者に対する少年たちの投石事件だった。河川敷で路上生活者仲間とバーベキューをしていた被告人は、被害者の純を含む5名の少年たちから石を投げつけられた。少年たちを追いかけた被告人は、純を捕まえて注意をした。すると、そのことに腹を立てた少年たちは再び投石行為に及び、路上生活割者の1人にケガをさせてしまう。
純を探し出した被告人は、もみ合いになった際に彼が持っていたスパナを奪って殴りつけたという。純は肋骨が折れるほどの大ケガだった。だが、みちおから起訴事実について間違いはないかと問われた被告人は、間違っている、嘘だと答えた。そして、自分は嘘が嫌いだ、と言い放つ… 。
『イチケイのカラス』第10話のネタバレ感想!
『イチケイのカラス』第10話のネタバレ感想についてお伝えします。
第一回公判。被告人は名無しの権兵衛 !?
みちお(竹野内豊)は、被告人(板尾創路)に名前を聞くが勘弁してほしいという。弁護人の青山(板谷由香)にも過去はもう捨てたからと自分の素性を明かしていない。みちおは「名前は大事ですよ。教えてもらえませんか?」と再び尋ねる。被告人は「名無しの権兵衛、もしくは仲間には「かんちゃん」と呼ばれている」と笑顔で答えた。みちおが被告人は路上生活者なのかと尋ねると「ちょっとニュアンスが違う、ポジティブホームレスだ」と答え、河川敷で野菜を育て、川で獲ったシジミを売って生計を立てているという。
検察の井出(山崎育三郎)が読み上げた起訴事実に、それは間違っているといい、嘘は嫌いだと答えた。さらに、自分のいっていることは本当だという。弁護人の青山も氏名不詳のことと、事件の関連性は無い、被告人は無実ですと述べた。
今回の事件の背景にあるのは、路上生活者への投石事件。被告人は逃げる少年たちを追いかけ、そして被害者を捕まえ説教をした。それに腹を立てた少年たちが2度目の投石を行い、路上生活者の1人がケガを負った。そのことを聞いた被告人が少年たちの後を追いかけた。そして、被害者を見つけた被告人が揉み合った際に、被害者がもっていたスパナを奪い胸部を殴打。被害者は肋骨が折れ、命の危険がさらされるというほどの大ケガを負ったというもの。
それに対し、被告人は被害者を見つけたときには、すでに被害者は路に倒れていたという。そして、被害者の朝倉純(小野寺晃良)くんを法廷に呼んでほしいと訴えた。
公判の後で、青山は被害者が救急車を読んだ時刻と同じ頃、被告人と会話をしたという人物を見つけることができれば、アリバイを証明できるかもしれないという。その男は、鷹和建設の人事部長・米村亮太朗(金井良信)。実家が料亭で「かんちゃん」からよくシジミを買っていたという。青山は米村にその時に一緒にいた他の2人が誰なのか教えて欲しいと尋ねる。そして、法廷で証言して欲しいと。
第二回公判。みちお職権発動!
駒沢は被告人のアリバイについて尋ねるが、青山は米村は一緒にいた人物の名前は明らかにせず、証言することも拒否したという。
被害者とともに投石事件に加わった少年たちが法廷に呼ばれた。全員サッカー部の仲間で試合に負けたいらだちからの犯行だったと話し、被告人に謝罪し反省した様子だ。しかし、2度目の投石事件の後は逃げ帰り、後で朝倉から説教されたやつにやられてケガをしたことを聞いたという。
続いて被害者の朝倉が証言台に立ち、スパナで胸を叩かれたとき死の恐怖を感じたと話す。その時、被告人は「嘘はダメだ。それともずっと嘘を突き通す覚悟はあるのか」と身を乗り出し、それを止めようとした刑務官を投げ飛ばした。武術の心得があるのかと問われた被告人は、昔ひどい借金取りに合い、身を守るために我流で覚えたと答える。みちおは昔、借金取りに追われていた過去があるのかと尋ねると、被告人はあわてて嘘だという。
「被害者に嘘はダメだといって自分が嘘をつくのはいけないのでは」とみちおがいい、素性を明かすように促すが、被告人は相変わらず拒否をした。
坂間(黒木華)は、前に妹からウソには何種類の嘘があるのかと聞かれたことがあると切り出した。
これは、みちおの得意な甥っ子トーク?ならぬ、妹トークか!?と坂間を見つめるイチケイメンバーたち。
坂間は「いい噓や悪い噓、嘘には9種類以上あり、法廷ではいつも噓が飛び交っている。だからこそ見極めなければいけない。いかなる理由があろうと、正しい裁判を行うために」と自身の考えを述べた。みちおは職権を発動する。
現場検証
イチケイメンバーたちは、青山が被告人の素性を知っていてそれを隠しているという。それに対し青山は「被告人のアリバイの立証と真犯人が分かれば氏名不詳のままでもいいのではという。それが被告人の望みであり、被告人を守ることになる」と自分のやり方で弁護すると話した。
青山らは、米村に所在尋問を行うために鷹和建設に訪れるが、米村は長期出張で不在だと言われる。そこに、検事の城島(升毅)が現れ、米山は雲隠れしたという。城島も別件で米村に会いにきていたのだ。駒沢は「鷹和建設は例の巨額脱税事件に関与した企業のひとつで脱税額が最も大きかった。しかも特捜が慎重に動いているとなると、人事部長の原口が一緒にいたという2人は政治がらみの人間がいるということでは?」と城島に問いかける。
城島は黙ってその場を立ち去ろうとするが、青山は「被告人が無罪になるかもしれない」と頭を下げた。城島は政治絡みのことは話せないが、1人は鷹和建設の的場社長(金井良信)の可能性があると。
そして、河川敷近くにある的場御用達の店をあたってみろといって去って行った。
その頃、みちお達は河川敷のホームレスに「かんちゃん」について聞き取りを行なっていた。
かんちゃんは、ポジティブホームレス。自分たちのようなホームレスを支援し、常に体のことを気にかけてくれていたという。みちおが「かんちゃんは医者なのか?」と尋ねると、いつも体調のことを相談すると医者に行けというだけでわからないという。
「かんちゃん」の素性について何も確証は得られなかったが、富山の方言を話していたことがわかった。みちおは何かを掴んだようだ。
青山らは被害者を救助した救急隊員に話を聞いた。現場に着いた時には、被害者は肋骨が折れ気胸になっていたが、容体は安定していて誰かが手当てをした跡が残っていたという。
そうなると、考えられるのは被告人が殴ったあとあわてて処置を行った、被告人は昔、医者だったのではないかと検事の井出と事務官の川添(中村梅雀)は推測する。
青山が守ろうとしていたこととは?
後日、みちおと坂間は青山を呼びだした。
富山県川冨村で買ってきたというお土産の鱒寿司を差し出し、被告人の素性を調べてきたことを伝えるみちお。被告人は17年前、緊急のオペでしか助からないという妊婦の対応にあたった。幸い子どもは助かったが母親は亡くなってしまう。しかし、その後被告人は失踪してしまう。
そして、被告人が失踪する前にずっと支えていた看護師が青山の母親・多恵(銀粉蝶)だったことがわかったと話した。
青山は子どもの頃、両親が離婚して父親と暮らすことを選んだという。
離婚後も母親に会いに富山を訪れて、その時に被告人にも会ったことがあると。
しかし、母親が被告人に想いを寄せていたことを知っていたため被告人を避けていたことから、青山のことは知らないだろうと。
この国選弁護の件は事務所の他の者が持ってきた案件だったが、写真を見て驚いた。母親が行方知れずの被告人をずっと探していたことを知っていたからという青山。
そして、母親に頼まれたことで弁護することになったと。
みちおは、何故被告人は素性を明かさないのかと青山に尋ねる。
「そんなことをしたら、母親は村の人から非難を浴びることになる」青山がそう答えると
「だからって噓をつくの?法に…」とみちおはいう。
第3回公判。全ての嘘が明らかに!
法廷には青山の母・多恵が来ていた。多恵を見て驚く被告人に、青山は私の母親だと告げ、母に頼まれて弁護を引き受けたと話す。
青山は法廷で被告人の素性を知っていて弁護を引き受けたと明かし、弁護士倫理に反することはできないと宣言する。そして、被告人に名前を尋ねる。被告人は「御手洗信一」と答えた。
青山は17年前に緊急のオペをした後で、なぜ失踪したのかと尋ねる。御手洗は「偽物だから、医師免許を持っていないから」と告白した。御手洗の父親はたった1人で過疎地の村で医師として働いていた。御手洗は、医者にはなれず、時々医療行為を手伝っていた。そして、御手洗が友人に騙され、診療所を借金の抵当に入れられたことを知った父親が心労で亡くなってしまう。
その後、逃げるように各地を転々として、たどり着いたのが富山県の川冨村だった。
御手洗は、川冨村は無医村のため、たくさん報酬がもらえる。初めはお金を得るために医師として働いていたが、村の人たちから頼られらようになり、本物の医者にならなければと思うようになったと話す。できる限りの医療の知識を独学で学んだという。
青山は今でも、村の人たちは御手洗が無免許の医者だということを知らないという。だが、ただ1人その噓に加担した人物がいる。それは、青山の母・多恵だという。無免許だと知っていても、村には御手洗が必要だったと。
そして青山は、昔、無免許で医療行為を行なっていたことはすでに時効だが、今回の件では、ある罪を犯したという。命の危険にさらされていた被害者に、医療行為を施した。罪を犯してまで被害者を助けた理由とは何なのか、青山は尋ねる。御手洗は「17年前に、亡くなった母親から助けた子どもが被害者の朝倉純君だった」と打ち明けた。そして、朝倉君がこの街に住んでいることを知り、この街に流れ着いたと。何度か見かけたが、話をしたのは投石事件の時が初めてで、こんな形になるなんて噓をついてきたバチが当たったと話した。
みちおは、傍聴席にいる朝倉に、被告人は嘘偽りなく真実を話したが、何か話すことはないかと尋ねる。朝倉はみんなで石を投げた時は、断りきれずにやったが、被告人と話したときにすごく後悔して、2度目の時は石は投げず、仲間からやるように言われても拒否した。そのことで仲間たちと揉め、仲間のひとりが振り回したスパナが胸に当たって倒れたという。このことをばらすと、ひどいイジメに合うと思い噓をついてしまった。そう証言すると、ごめんなさいと御手洗に謝罪した。
全ての噓が明らかになり、法廷内に笑みがこぼれた。
みちおが弁護士になった理由とは?
後日、青山と坂間はお酒を飲みながら話をしていた。青山は、みちおがどうして中学卒業で弁護士になったのかを話し始める。みちおの実家は老舗の旅館で経営が思わしくなくなり、伊勢海老を産地偽装して出していたという。そのことを従業員に暴露され裁判沙汰に。みちおは法廷で産地偽装したことは本当だと証言したという。両親を噓から解放してあげるために。そして、みちおは高校をやめ、働きながら法律家を目指したという。みちおを見てると、法律家として正しい判断をしなければいけないといつも思わされると青山はいう。
そしてみちおは、元裁判官の日高(草刈民代)と会っていた。
日高はみちおに警告する「地裁の任期は10年で、ほとんどの裁判官は再任される。ただし、問題のある裁判官を除いては」と・・・
第11話(最終回)に続く・・・
今回の法廷では、いくつもの噓が飛び交いましたね。坂間の妹トークをきっかけに事件は動きだし、事件の真相が明らかになりました。嘘にはいろいろな噓があるけど、例えそれが人を守るため、人を傷つけないものだとしても、法に携わるものとして正しい判断をしなければならないと。
あんなに嫌がっていた職権発動も、当たり前のようにみちおに催促するし〜〜(笑)
坂間さん、何だか、みちおに似てきましたね〜
来週は、いよいよ最終回!
みちおはこのまま裁判官を続けることができるのでしょうか?みちおの運命やいかに!?
『イチケイのカラス』第10話のゲストキャスト紹介!
『イチケイのカラス』第10話のゲストキャストを紹介します。
ホームレスの男性:板尾創路
傷害事件の被告人。高校生たちから執拗に投石され、犯行メンバーの一人を捕まえもみ合いになった際に、相手が所持していたスパナを奪い胸を強打し重傷を負わせる。青山が国選弁護人として弁護につくが、素性を明かさないため” 名無し” のまま公判が行われる。ホームレス仲間の間では「かんちゃん」と呼ばれており、シジミを売って生計を立てている。
朝倉純(あさくら じゅん):小野寺晃良
ホームレスに投石していた高校生のひとり。所持していたスパナをホームレスに奪われ、胸を強打され重傷を負う。
☆各話ごとのあらすじやネタバレ感想、関連記事等についてはこちらにまとめています。













コメント