ラブストーリーの名手と称される、脚本家の大石静(おおいし しずか)さん。
その生い立ちは複雑で、壮絶な人生だったそう!
若い頃にがんを患い、病気の治療を支えてくれたのは夫でした。
今回は大石静さんの夫や弟・家族について、自身の生い立ちから現在までをまとめて見ました。
大石静(脚本家)の夫は?写真はある?
大石静の夫は?写真はある?
大石静さんの夫は、元舞台監督の高橋正篤(たかはし まさあつ)さん。
大石静さんは日本女子大学を卒業後、女優になるため青年座研究所に入所します。自由な雰囲気の中で、仲間たちと切磋琢磨しながら演劇の勉強に励んでいました。
ところが、養成所を卒業した24歳の時に甲状腺がんという病魔に襲われます。
病気になったことで「自分は大好きな芝居にもっと関わりたい」と、改めて演劇に対する情熱を感じたそうです。
ほどなくして高橋正篤さんと結婚。演劇に打ち込むかたわら、結婚生活をスタートさせますが、またしてもがんが再発。
2度目の闘病生活は夫の支えのもと、がんを克服します。
辛い治療も夫が側で励ましてくれたからこそ、乗り越えられたのでしょうね。
残念ながら、旦那さんの写真は見つけることができませんでした。
大石静の夫との子供は?
大石静さんと夫である高橋正篤さんは、1977年に結婚しました。
子供が欲しいと思った時期もあったそうですが、仕事をしながら子育てをするのは難しいと感じたそう。
夫の理解もあり、2人の間に子供はいません。
結婚後も自由恋愛で、それぞれ異性と旅行に行くことも認めていたというから驚きです!
お互いに相手がいることがわかっていても、嫉妬するようなことはなく、互いの元に帰ってくればいいと思っていたそう。
現在も夫婦関係は良好だそうで、何だか不思議な関係ですね。
幾度も大病を乗り越えてきた大石静さんとそれを支えてきた夫との間には、他人にはわからない特別な絆で結ばれているのかもしれませんね。
大石静(脚本家)の弟や家族、生い立ちは?
大石静さんの家族構成は両親と弟の4人家族です。
ですが、その生い立ちは普通の人とは違い、実母と養母がいる家庭環境に育ちました。
養母は旅館「駿台荘」の女将。生涯独身で大石静さんを娘として溺愛し育ててくれたそうです。
旅館で生活を共にし、幼い頃からお芝居に連れて行ったり着物の着付けを教えれくれたりしたそう。
両親と弟は旅館の隣に住んでいました。父親は意味もなく怒鳴るような人で両親仲は悪く、幼心に実家は居心地が悪かったことを覚えていると語っています。
義母が営む「駿台荘」(すんだいそう)は、檀一雄や開高健、松本清張といった著名な作家が長期滞在する老舗旅館。
子供のころから作家たちの素顔や奇行、男女の恋愛事情などを見て育ってきたことが、これまでの大石静さんの人生や作品作りに大きな影響を与えてきたようですね。
ラブストーリーの名手と称される所以は、ここにあるのかもしれません。
また、彼女の幼少期のエピソードについて、エッセイ集「駿台荘物語」に綴っています。
大石静(脚本家)の病気や借金の壮絶人生とは?
大石静は病気と闘い続けた!
冒頭でも触れましたが、大石静さんは24歳の若さで甲状腺がんになってから、次々に病魔に襲われました。
結婚後に甲状腺がんの再発で2度の手術を乗り越えますが、40代に入ってから更年期障害に悩まされ、治療のために受けたホルモン補充療法の影響で子宮筋腫が大きくなり、子宮全摘手術を行うことに。
さらに2009年には腸閉塞を患ってしまいます。その原因は子宮筋腫の手術が原因とも言われています。
その時は開腹手術するのは難しいと判断され、鼻からチューブを入れ、腸に詰まったものを取り除くという方法がとられました。
1か月間絶食で点滴を受けながらの治療は、水を飲むこともできなかったという壮絶なものでした。
そんな大病を抱えていても「少しでも体調が悪そうな様子を見せたら、次の仕事はもう来ないと思っている。私の代わりに脚本を書きたい人はいくらでもいるから」と語っており、決して弱みは見せなかったと言います。
これまで長年にわたり、脚本家として第一線で活躍を続けてきた大石静さん。まさにプロ根性ですよね!
大石静は弟の連帯保証で2億円を借金!
脚本家として順調な歩みを見せていた大石静さんですが、1996年ドラマ『ふたりっ子』で向田邦子賞と橋田賞を受賞したころ、家族のトラブルに巻き込まれます。
大石静さんの母親と弟がそれぞれ経営していた店が、バブル崩壊後に経営危機に陥ります。
弟の連帯保証人になっていた彼女は、多額の借金を抱えることに!
当時、住んでいた3世帯住宅を売却しても、2億円もの借金が残ってしまいます。
自己破産することも考えたそうですが、これまで書き上げた作品の著作権を失ってしまうことから、弁護士との相談で、月に3000万を返済する条件で話がつきます。
その後、テレビ局や仕事仲間からお金を借りることで、何とか清算することができましたが、当の弟は失踪し、母親も亡くなってしまったそうです。
病気を抱えながらの借金返済は想像を絶するもので、何ともやり切れない出来事でしたね。
大石静の現在は?
\#大河ドラマ 制作発表/
2024年の大河ドラマ 第63作は
【#光る君へ】
時代は平安、主人公は紫式部!
脚本を手掛けるのは #大石静 さん
そして紫式部は#吉高由里子 さんが演じます!https://t.co/NmqlN1Q4PZ— NHKドラマ (@nhk_dramas) May 11, 2022
過去に病気や家族のトラブルに見舞われた大石静さんですが、数々の苦難を乗り越え、現在も脚本家として活躍を続けています。
2020年に文化長官表彰、2021年秋の叙勲で旭日小綬章を受賞するなど、これまでの功績が評価されました。
2023年1月からスタートするドラマ『星降る夜に』の脚本を手がけ、2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』の脚本を担当することが決まっています。
71歳を迎えた現在も、忙しい日々を送る大石静さん。そのバイタリティは生い立ちから現在までの経験から培ったものなのかもしれませんね。
大石静のプロフィールとドラマ代表作は?
大石静のプロフィール
本名:大石静 生年月日:1951年9月15日(71歳) 出身地:東京都千代田区 最終学歴:日本女子大学文学部国文科 所属事務所:ノート |
大石静さんは東京都出身で1951年9月15日生まれ。現在の年齢は71歳です。
1974年、日本女子大学を卒業後、女優を目指し青年座研究所に入所。
24歳の時に甲状腺がんを発病。その後まもなく、元舞台監督の高橋正篤さんと結婚。
脚本家・宮川一郎さんに師事し、1981年永井愛さんと劇団「二兎社」を立ち上げ、2人で交互に女優と脚本を受け持つ。
1991年、「二兎社」を退団。俳優業をやめ本格的に脚本活動に専念する。
その後、数々のヒット作を生み出し、名実ともに日本を代表とする脚本家となりました。
<受賞歴>
・1996年、第15回向田邦子賞、第5回橋田賞『ふたりっ子』
・2008年、文化庁芸術祭賞・テレビ部門(ドラマの部)優秀賞『恋せども、愛せども』
・2011年、東京ドラマアウォード脚本賞、放送ウーマン賞『セカンドバージン』
大石静のドラマ代表作は?
<ドラマ脚本、代表作品>
1994年『私の運命』TBS(主演:坂井真紀)
1996年『ふたりっ子』NHK朝ドラ(主演:岩崎ひろみ、菊池麻衣子)
1998年『Days』フジテレビ(主演:長瀬智也)
2000年『オードリー』NHK朝ドラ(主演:岡本綾)
2001年『ハンドク!!!』TBS(主演:長瀬智也)
2006年『狂名が辻』NHK大河ドラマ(主演:仲間由紀恵)
2007年『暴れん坊ママ』フジテレビ(主演:上戸彩)
2007年『恋せども、愛せども』WOWOW(主演:長谷川京子)
2008年『四つの嘘』テレビ朝日(主演:永作博美)
2010年『セカンドバージン』NHK(主演:鈴木京香)
2006年、2019年『家売るオンナ』シリーズ 日本テレビ(主演:北川景子)
2018年『大恋愛〜僕を忘れる君と』TBS(主演:戸田恵梨香)
2020年『知らなくていいコト』日本テレビ(主演:吉高由里子)
2020年『恋する母たち』TBS(主演:木村佳乃)
2021年『あのときキスしておけば』テレビ朝日(主演:松坂桃李)
2021年『和田家の男たち』テレビ朝日(主演:相葉雅紀)
どのドラマも記憶に残る名作ですよね〜。
大石静さんは舞台出身の無名俳優をドラマに抜擢したことで、内野聖陽さんや佐々木蔵之介さん、堺雅人さん、長谷川博己さんといった、今では実力派の人気俳優を生み出しました。
何でも、ひと目見ただけで俳優としての素質が分かるそうで、先見の目は確かなようですね!
現在は、2023年1月から放送予定のドラマ『星降る夜に』と、2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の脚本を担当することが決まっており、多忙な日々を過ごされています。
これからも、お身体を大切に、すばらしい作品を作り続けて欲しいですね!
ドラマ『星降る夜に』についてはこちらに詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。
コメント