大豆田とわ子と三人の元夫６話ネタバレ感想！市川実日子”かごめ”の死

自分のことだと落ち込む慎森（岡田将生）に「大丈夫ですか？」と声をかける八作（松田龍平）。

その場の空気を変えようと鹿太郎（角田晃広）がテレビのスイッチを入れるが、ボリュームが大きすぎて一同が驚くと、今度は美怜が話し始める。
「私も見る目がないかも。この人なら新しい恋ができると思ったけど、間違っていた。優しいからこの人いいかもと思ったら僕なんかと急に距離を置かれた」
鹿太郎は自分のことだと思い話題を変えようとするが「そういう人は結局、誰でもいいんですよ。ただ恋愛ごっこがしたいだけ」と駄目押しされる。

すると今度は「私に比べたら2人はぜんぜんマシだよ」と早良が話し始める。
「ちょっと余裕があって楽な人っているでしょ。こっちの話を何時間でも聞ける人。でもそれは、人のことを面倒くさがっているだけで、その人にとって人間関係はサービスでしかない」と。
動揺する八作を気づかう鹿太郎と慎森。
「そっちが勝手に好きになったんでしょ。謝れば話を打ち切れると思っている」とさらに追い打ちをかける。

「あなたはあなたと付き合いたいと思う？想像してみて。自分と付き合っている自分を」と、最後にとどめを食らった元夫たちは言葉が出なかった。

鹿太郎は言いたい放題の女性たちに、言い返してやろうと言い出すが、そんなことをしたら大変になると八作。
1人物思いにふけっていた慎森がつぶやく。「彼女はどう思っていたのでしょう。さっき彼女たちから指摘されたことをとわ子は何も責めなかった。こんなダメな三人なのに彼女は怒らなかった。僕たちは大豆田とわ子に甘えていたんです」
黙ってうなずく八作と鹿太郎。
こうして3人は女性たちの思いと向き合おうと決めたのだった。

餃子が出来上がり、女性たちに気づかいを見せる3人に「わがままだった。反省してます。」と返す
と、今度はそれぞれ好きになった理由を話し始めた。
美怜は鹿太郎に「色気があるから、でも自分では気づいていない」といい、翼は慎森に「笑顔が好きだから、でも中村さんも自分では気づいていない」という。
早良が八作を好きになった理由を言いかけた時、突然ピンポンが鳴り旺介の妻・幾子（石村みか）が
迎えに来て、餃子パーティーはお開きとなった。

3人の夫たちはそれぞれ女性を送って行こうとするが・・・

美怜は鹿太郎に「最高傑作の写真を撮って」とせがむが、撮り終わるとすぐにお疲れ様とタクシーに乗って帰ってしまう。

翼はホテルを辞め、実家に帰って温泉旅館を継ぐという。
「待ってよ」という慎森に「一番いい笑顔で「言ってらっしゃい」と言って」と翼。
笑顔で「行ってらっしゃい」という慎森に「行ってきます」と言葉を返し、翼は背中を向けて駆けだした。

八作は早良に飲み直そうと誘うが「もう遅いよ。どこを好きだったと教えるときは、その恋を終わりにするとき」と言われてしまう。
「こんな最高の恋人、どこ探したっていないよ。今逃したら、一生後悔すると思う。何年かして街ですれ違ったら、あの子俺のこと好きだったんだよな。失敗したなと思うよ。最高に悔しんでる顔をして」という早良に「できる。すごく悔しいと思う。なんであの時と、一生後悔すると思う」と八作。
「それは楽しみだな。その顔見るの」と早良は言った。

こうして、それぞれの恋は終わりを迎えた。

その頃、しろくまハウジングでは社員たちが必死で予算の見直しを行い、何とかめどが立ち社内にも明るい兆しが見えていた。ところが契約の打ち切りが決定したとの連絡が入る。
とわ子は、会談を打ち切って退席したのだった。

電話が鳴り、その内容にうろたえている様子の八作。
あわててコンビニでホチキスとストロー、それに靴下を買うと病院に駆けつける。
病院の自販機の前で、呆然と立ち尽くす唄（豊嶋花）をそっと抱きしめる八作。

八作はコンビニで買ったものをとわ子に渡す。
とわ子は、かごめのパーカーにストローで紐を通しながら「ひとりで死んじゃったよ。ひとりで死なせちゃったよ」と気丈にふるまう。
八作はとわ子の手を握りしめた。
かごめは真夜中に亡くなっていた。死因は心筋梗塞。

実家で葬儀をあげたくないというかごめの願いを叶えることはできなかったが、かごめの好きな花を選んであげることができたとわ子。
かごめにはお気に入りの曲があった。曲名がわからず、鼻歌でようやく探しあてる。

自分の葬式の日はどうせ雨降りだと言っていたかごめの予想は外れて晴天に。
「ざまあみろ」と空を見上げてとわ子がいう。
そして、出棺の時。走り出す霊柩車に向かってとわ子が叫んだ「かごめ！」

葬儀の後、会社で仕事をすませたとわ子はかごめの部屋に立ち寄る。
冷蔵庫の残りもので夕食を作り、食べながらかごめが描き上げた漫画を読む。
かごめとのことを思い出しながらまた読み返す。
そして、とわ子は最初で最後のかごめの作品を出版社に送るのだった。

それから1年後・・・
あいかわらず、ラジオ体操で体をねじるところがみんなと合わないとわ子がいた。
隣にも、とわ子と同じくみんなと動きの合わない男（オダギリジョー）がいた。